01/08: 「Piano Story of F.A. vol.2」楽曲解説
先日の冬コミで当サークルにお越しくださった皆様、CDを買ってくださった方、本当にありがとうございました。
ここで、今回の頒布CD「Piano Story of F.A. vol.2」の収録曲や各要素について、Possibleが解説させていただきます。
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■コンセプト
前作「Piano Story of F.A.」(vol.1)を企画したときに、ピアノアレンジのみで構成するという、これまでとは違ったスタイルを採ったことから、しばらくこの路線で続けていってシリーズ化できたら面白いんじゃないかという話になりました。そもそも、1回の作品で3~4曲というペースでは、1回だけやってもサマになりません(汗)。ということで、前作でもコメントしたとおり、今回FORTUNE ARTERIALで「vol.2」をやることは規定路線でした。
今回は特に制作に時間を取れなかったこともあって、前回やったようなアンサンブルを混ぜることはせず、ピアノだけの構成でアレンジを作ることにしました。多くの楽器を使ったアンサンブルもそれ相応の大変さがありますが、楽器が少なくなるとそれはそれで誤魔化しが利かない、利いてもらえるレベルに持っていくのが難しいので、生みの苦しみという点ではあまり変わらない気がします。
■ジャケットイラストについて
イラストは今回も「逆切れモダンカンカン」のいべさんにお願いしました。当サークルの作品ではすでにお馴染みと言っていいかもしれません。
今回のいべさんのコメントでも言及されていますが、当初ジャケットを飾るキャラは悠木かなで・悠木陽菜の姉妹で描いていただくつもりでした。しかし、私がオファーを出した時期に問題があって制作の時間が足りなくなってしまい、最終的に陽菜ひとりを描いていただく方向に落ち着きました。断腸の思いではありますがかなでさんの出番は次の機会ということになります(汗)。
キャラは2人から1人になりましたが、バストアップの構図でいくという方向は最初から決まっていました。これはうちの作品のジャケットとしても珍しいのですが、いべさんもバストアップのみの絵はあまり描いたことがないということで、構図やポーズの詳細については二人で頭を悩ませていました。
背景やロゴについては、Piano Storyシリーズとしての統一感を出すため、前作のものをほぼ踏襲しています。
■Track 01: 赤い約束
FORTUNE ARTERIAL 千堂瑛里華ENDのテーマ曲です。瑛里華END自体のインパクトとVeil∞Liaの歌声で、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。FAのリリース以来、一度はアレンジしたいと思っていた楽曲のひとつです。
このアレンジでは、私自身の中で新たな試みになった部分がいくつかあります。そのひとつ目は、ひとつの曲にふたつのリズムを組む曲構成。序盤はスローバラード、中盤以降はミドルテンポのスウィングへと曲調が大きく変わります。これは原曲の、イントロのスローなストリングスからハイスピードなダンス系リズムに変わっていく構成を意識したものでもあります。ふたつのリズムのテンポ設定と、それらを繋げた時にひとつの曲として違和感なく聴けるかといった点に苦労しました。
2つめは、スウィングのリズムで曲を書くという自体の挑戦です。聴き手として耳にすることは良くあるのですが、そういう曲を書いた経験があまりないので、最初にJUMBOに聴いてもらった時には、それはもう突っ込みの嵐でした(汗)。
3つ目には、これは後述の「Pure Message」にも言えるのですが、打ち込みの際にリアルタイム入力の比率が格段に上がったことです。とはいえ、通しでの演奏が出来るほどのの技能は全然ないので、片手分のワンフレーズずつを録ってはエディタで修正の繰り返しなのですが、それでも数値入力だけでちまちまと強弱やリズムの揺らぎを編集していたのに比べてかなり制作のスタイルは変わりました。実際に自分の手で弾いてみることで、どういう所で力を入れたり抜いたりするべきかというような感覚が少しだけ解ってきた気がします。何となくですが。
■Track 02: Pure Message
悠木姉妹ENDのテーマ曲です。ジャケットイラストに悠木陽菜を選んだことに併せての選曲ですが、個人的にも好きな曲のひとつです。
Track 01のときとは逆に、アップテンポなスウィングになっている原曲をスローバラードにアレンジしています。そのためか、明るさ・元気よさといったイメージの原曲と比べてちょっと切ない感じになりました。というか、私がアレンジすると何かそういう方向性になることが多いですが(笑)。
アレンジのポイントは、サビに入ってからの盛り上がりと、その後に一気に収束していくギャップでしょうか。Track 01のようなリズムの変化はありませんが、その分曲全体の中での強弱を軸にした構成に気を遣いました。
■Track 03: 赤い約束 (off melodies)
■Track 04: Pure Message (off melodies)
当サークルのアレンジCDでは、特にボーカル曲をアレンジしたときにメロディーパートを省いたバージョンを入れるようにしています。ぶっちゃけトラック数を稼ぐという側面もあるのですが、もっと明確な目的があります。それはもちろん、カラオケとしてあなたに歌ってもらうためなのです(爆)。
前作では製作過程の問題でメロディパートを明確に分離するのが難しくて出来ませんでしたが、今回は2曲とも、1人が両手で伴奏、もう1人が片手でメロディーラインを弾くという、連弾を前提としたパート構成で制作したので、割と楽にoff melodiesトラックを作ることができました。
聴くだけでなく、一緒に口ずさんでもらえるようなアレンジになっていれば嬉しく思います。
■機材とか技術的なこととか
機材は前作からまったく変わっていません。音源は2曲ともYAMAHA MOTIF-RACK ESのFull Grandです。Roland SC-8850にはリアルタイム入力時のメトロノームとして活躍してもらいました(笑)。
今回は前述のとおりリアルタイム入力の頻度がかなり上がったのですが、そこでかなり苦労させられたのも事実。うちで使っているMIDIキーボードは普通のシンセ鍵盤なので強弱を付けるのが難しい。軽く指を乗せてもすぐに鍵盤が深く沈んでしまう。要は弱い音を弾くのがかなり難しいのです。
そこでJUMBOのアドバイスでやってみたのが、リアルタイム入力の後にベロシティの振れ幅を拡張する編集技。これが思いのほか効果があって、多少の修正が必要なものの、演奏の表情が格段に豊かになった感じがします。しかもMOTIF-RACK ESの優れた音色のおかげで、演奏の強弱の変化に合わせて繊細に音色が変化します。なんだか前作のレコーディングをやり直したい衝動に駆られます(汗)。
ちなみにリアルタイム入力に使っているのはYAMAHA CBX-K3というMIDI入力専用キーボード。もうずいぶん長く使っていますが、操作ボタンの数が多く音色選択や機能アクセスが素早くできるので、今でも手放せないアイテムです。
ここで、今回の頒布CD「Piano Story of F.A. vol.2」の収録曲や各要素について、Possibleが解説させていただきます。
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■コンセプト
前作「Piano Story of F.A.」(vol.1)を企画したときに、ピアノアレンジのみで構成するという、これまでとは違ったスタイルを採ったことから、しばらくこの路線で続けていってシリーズ化できたら面白いんじゃないかという話になりました。そもそも、1回の作品で3~4曲というペースでは、1回だけやってもサマになりません(汗)。ということで、前作でもコメントしたとおり、今回FORTUNE ARTERIALで「vol.2」をやることは規定路線でした。
今回は特に制作に時間を取れなかったこともあって、前回やったようなアンサンブルを混ぜることはせず、ピアノだけの構成でアレンジを作ることにしました。多くの楽器を使ったアンサンブルもそれ相応の大変さがありますが、楽器が少なくなるとそれはそれで誤魔化しが利かない、利いてもらえるレベルに持っていくのが難しいので、生みの苦しみという点ではあまり変わらない気がします。
■ジャケットイラストについて
イラストは今回も「逆切れモダンカンカン」のいべさんにお願いしました。当サークルの作品ではすでにお馴染みと言っていいかもしれません。
今回のいべさんのコメントでも言及されていますが、当初ジャケットを飾るキャラは悠木かなで・悠木陽菜の姉妹で描いていただくつもりでした。しかし、私がオファーを出した時期に問題があって制作の時間が足りなくなってしまい、最終的に陽菜ひとりを描いていただく方向に落ち着きました。断腸の思いではありますがかなでさんの出番は次の機会ということになります(汗)。
キャラは2人から1人になりましたが、バストアップの構図でいくという方向は最初から決まっていました。これはうちの作品のジャケットとしても珍しいのですが、いべさんもバストアップのみの絵はあまり描いたことがないということで、構図やポーズの詳細については二人で頭を悩ませていました。
背景やロゴについては、Piano Storyシリーズとしての統一感を出すため、前作のものをほぼ踏襲しています。
■Track 01: 赤い約束
FORTUNE ARTERIAL 千堂瑛里華ENDのテーマ曲です。瑛里華END自体のインパクトとVeil∞Liaの歌声で、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。FAのリリース以来、一度はアレンジしたいと思っていた楽曲のひとつです。
このアレンジでは、私自身の中で新たな試みになった部分がいくつかあります。そのひとつ目は、ひとつの曲にふたつのリズムを組む曲構成。序盤はスローバラード、中盤以降はミドルテンポのスウィングへと曲調が大きく変わります。これは原曲の、イントロのスローなストリングスからハイスピードなダンス系リズムに変わっていく構成を意識したものでもあります。ふたつのリズムのテンポ設定と、それらを繋げた時にひとつの曲として違和感なく聴けるかといった点に苦労しました。
2つめは、スウィングのリズムで曲を書くという自体の挑戦です。聴き手として耳にすることは良くあるのですが、そういう曲を書いた経験があまりないので、最初にJUMBOに聴いてもらった時には、それはもう突っ込みの嵐でした(汗)。
3つ目には、これは後述の「Pure Message」にも言えるのですが、打ち込みの際にリアルタイム入力の比率が格段に上がったことです。とはいえ、通しでの演奏が出来るほどのの技能は全然ないので、片手分のワンフレーズずつを録ってはエディタで修正の繰り返しなのですが、それでも数値入力だけでちまちまと強弱やリズムの揺らぎを編集していたのに比べてかなり制作のスタイルは変わりました。実際に自分の手で弾いてみることで、どういう所で力を入れたり抜いたりするべきかというような感覚が少しだけ解ってきた気がします。何となくですが。
■Track 02: Pure Message
悠木姉妹ENDのテーマ曲です。ジャケットイラストに悠木陽菜を選んだことに併せての選曲ですが、個人的にも好きな曲のひとつです。
Track 01のときとは逆に、アップテンポなスウィングになっている原曲をスローバラードにアレンジしています。そのためか、明るさ・元気よさといったイメージの原曲と比べてちょっと切ない感じになりました。というか、私がアレンジすると何かそういう方向性になることが多いですが(笑)。
アレンジのポイントは、サビに入ってからの盛り上がりと、その後に一気に収束していくギャップでしょうか。Track 01のようなリズムの変化はありませんが、その分曲全体の中での強弱を軸にした構成に気を遣いました。
■Track 03: 赤い約束 (off melodies)
■Track 04: Pure Message (off melodies)
当サークルのアレンジCDでは、特にボーカル曲をアレンジしたときにメロディーパートを省いたバージョンを入れるようにしています。ぶっちゃけトラック数を稼ぐという側面もあるのですが、もっと明確な目的があります。それはもちろん、カラオケとしてあなたに歌ってもらうためなのです(爆)。
前作では製作過程の問題でメロディパートを明確に分離するのが難しくて出来ませんでしたが、今回は2曲とも、1人が両手で伴奏、もう1人が片手でメロディーラインを弾くという、連弾を前提としたパート構成で制作したので、割と楽にoff melodiesトラックを作ることができました。
聴くだけでなく、一緒に口ずさんでもらえるようなアレンジになっていれば嬉しく思います。
■機材とか技術的なこととか
機材は前作からまったく変わっていません。音源は2曲ともYAMAHA MOTIF-RACK ESのFull Grandです。Roland SC-8850にはリアルタイム入力時のメトロノームとして活躍してもらいました(笑)。
今回は前述のとおりリアルタイム入力の頻度がかなり上がったのですが、そこでかなり苦労させられたのも事実。うちで使っているMIDIキーボードは普通のシンセ鍵盤なので強弱を付けるのが難しい。軽く指を乗せてもすぐに鍵盤が深く沈んでしまう。要は弱い音を弾くのがかなり難しいのです。
そこでJUMBOのアドバイスでやってみたのが、リアルタイム入力の後にベロシティの振れ幅を拡張する編集技。これが思いのほか効果があって、多少の修正が必要なものの、演奏の表情が格段に豊かになった感じがします。しかもMOTIF-RACK ESの優れた音色のおかげで、演奏の強弱の変化に合わせて繊細に音色が変化します。なんだか前作のレコーディングをやり直したい衝動に駆られます(汗)。
ちなみにリアルタイム入力に使っているのはYAMAHA CBX-K3というMIDI入力専用キーボード。もうずいぶん長く使っていますが、操作ボタンの数が多く音色選択や機能アクセスが素早くできるので、今でも手放せないアイテムです。
