先日の夏コミで当サークルにお越しくださった皆様、CDを買ってくださった方、本当にありがとうございました。
 ここで、今回の頒布CD「Note of Feather」の収録曲や各要素について、Possibleが解説させていただきます。
 とりとめのない内容ではありますが、少々のお時間、お付き合いいただければ幸いです。

======

■コンセプト
 最近のいくつかのCDで「Piano Story」としてオーガスト作品のピアノアレンジをやってきたのですが、最新作「穢翼のユースティア」が出たことで、またアンサンブルをやってみたいなという気になりまして、どうせやるなら方向性はがらりと変えたいという方針で制作を始めました。

 今回のキーワードは「ストリングス」でした。ストリングスというと、これまでバッキングとして多少色を添える感じの使い方が多かったんですが、今回はヴァイオリンやヴィオラといったはっきりした音色を使って、目立つフレーズで前面に出すというのをやってみました。

 また、頒布CDとしては本当に久しぶりに初音ミクを使うことになりました(Appendは使っていません)。調教法など結構忘れてて大変でしたが(汗)ネットで調べてお手軽な調教テクを見つけたり、JUMBO氏のアドバイスを受けたりしながら何とか作ることができました。


■ジャケットイラストについて
 イラストはおなじみ、「逆切れモダンカンカン」のいべさんにお願いしました。毎回ご自身のサークル頒布物の制作もあってお忙しい中で描いて下さり、本当に感謝です。
 「穢翼」のアレンジCDということで、今回はティアを描いていただきました。ティアの明るい部分を強調すべく、ちょっとコミカルな感じで、というオーダーをしました。羽を思い切りデフォルメしてもらい、ポーズもお茶目に決めてもらっています。

 タイトルロゴも合わせて作ってもらったのですが、タイトル名はいべさんとイラストの打合せしている時に思いついたものです。というか、それまで全然考えられてなかったという(汗)。


■Track 01: Asphodelus
■Track 03: Asphodelus (off vocal)
 原曲はCeuiのボーカルが美しい楽曲です。Ceuiは結構好きなアーティストなので、「穢翼」の主題歌を担当すると聞いたときは嬉しかったです。
 今作ではこの曲をアレンジすることだけは早くに決めたものの、どういう方向性のアレンジにするかはなかなか決められずに悩みました。アップテンポで行くと決めてからは、リズムを 6/8→4/4 にするとか、楽器の構成とかは割と順調に決まっていきました。

 当初はメロディラインをヴァイオリンとかで演奏するインストゥルメンタルの曲にするつもりだったのですが、原曲を聴いてるうちに歌詞もかなり重要じゃないかと思うようになって、久々の初音ミク召喚(?)となりました。基本リズムを変更した影響でかなり早いパッセージを歌わせる場面もあって、まだかなり荒っぽい歌い方になってしまっているのは、今後の課題ですね。

 主役の座をミクに渡したストリングスセクションですが、イントロやサビ、ソロパートなどで、サブメロディ的に目立つ使い方をしています。他の楽器構成をエレピやシンセ系で固めることで、逆にストリングスの存在感を引き立たせることも狙っています。


■Track 02: Halbmond
 主に牢獄の酒場ヴィノレタや娼館で流れている曲です。原曲はハープシコードのソロ演奏のようですが、落ち着いた気持ちにさせてくれる曲です。
 これを、ピアノをバックに2本のヴァイオリンでメロディラインを弾かせるアレンジにしました。Asphodelusでもそうですが、単体の楽器としてのヴァイオリンの演奏を打ち込みでやるのはなかなか大変でした。作り終わってから考えてみると、それぞれの音符や強弱の表現に加え、休符、つまり「間」の取り方が結構重要なのだということに気がつきました。VOCALOIDのボーカル打ち込みにも通じるところがあるかもしれません。

 ヴァイオリンのような弦楽器はエネルギーが強いので、ピアノとのミックスバランスをとるのに結構気を使いました。


■機材とか技術的なこととか
 音源モジュールは以前から使用しているYAMAHA MOTIF-RACK ESですが、今回はMIDI打ち込み&リアルタイム入力用として従来のYAMAHA CBX-K3に加え、AKAI ProfessionalのLPK25を導入しました。
 LPK25は25鍵ミニ鍵盤のUSB接続キーボードです。このタイプのMIDIキーボードは何社かから出ていますが、一番作りがしっかりしてそうだったのでこれを選びました。
 今まで使っていたCBX-K3は今でも素晴らしいデバイスですが、49鍵フルサイズ鍵盤は結構でかいので常時部屋に置くわけにいかないという難点がありました。LPK25はデスクPCキーボードとに一緒に置いて手軽に打ち込みに使えるので今回非常に重宝しました。CBX-K3もピアノのリアルタイム入力を中心に頑張ってくれてます。

 また、DAWソフトは久々にバージョンアップしてCubase 6になっています。うちでは上から2番目のグレードのCubase Studio 4を使ってたんですが、Steinbergの罠により強制的に最上位のCubase 6にアップグレードすることになってしまったのです。
 まあ幸か不幸か、アップグレード価格で普通よりずっと安い値段でフル機能のCubaseが買えたわけなので、今では割りと満足しています。機能は結構増えたのに相変わらず基本的な機能しか使っておりませんが…。