昨年12月にKIDが自己破産に追い込まれて以来、ネットのここかしこで大手ギャルゲメーカーの消失を惜しむ声が出ていた。かく言う私も、Memories OffやInfinityなどの人気シリーズがこのまま消えてしまうのは勿体無いと思っていた。
 しかし捨てる神あれば拾う神あり、2月2日に同業のサイバーフロント(CF)がKIDのコンテンツに係る全ての権利を継承したと発表。制作発表されたまま中ぶらりんになっていたタイトルも、いくつかはリリースの目処が立ったようである。



 同社の発表によると取得した権利の中にはソースコードやなんかも含まれているらしく、技術的な部分に関しては今後の作品についてもKIDのノウハウはある程度活きてくるものと思われる。
 ただし、継承したのはあくまで権利であって、人的リソースはまた別の問題である。今回の引継ぎは所謂M&Aではないので、旧KIDのスタッフがどこまで今後の作品作りに関われるかも、現時点では詳しくは解らない。

 コンシューマ向けギャルゲの市場は何年も前から縮小傾向にあり、巷の萌えブームとやらも掛け声ばかりでこちらの世界にはさほど貢献しなかった。KIDの破産はそういう流れの象徴的な出来事であったと思う。
 だから、CFに拾われたとはいえ、KIDブランドが今後もずっと続いていくとは限らない。少なくとも規模はずっと縮小するだろうし、ゆくゆくはCF本体のブランドに吸収されていくのかもしれない。
 とはいえ、大型のブランドを継承したことでCFにもより注目が集まるだろう。ブランド力を生かした、もしくはブランドに名前負けしない作品を提供できるかどうか、旧KIDファンの一人として見守っていきたい。