Microsoftは3月21日、年内予定としていた次世代OS「Windows Vista」のリリースを、コンシューマ向けエディションのみ2007年1月以降にすると発表。すでに各方面で反響を呼んでいるようだ。

 一方、PC以外のエレクトロニクス業界にはこれが朗報かもしれない、との見方がある。ソースはITMediaの「Windows Vista延期で得をするのは誰か」という記事だが、その中の一文はこのようなものである。
 アナリストらは、今年の年末商戦期に新しいPCを買おうと思っていたコンシューマーが高価な新しいテレビ、競合するAppleのマシン、あるいは MicrosoftのXbox 360を選び、これら製品のメーカーに予想外の売り上げ増をもたらすかもしれないと指摘している。
 ここだけ読んでもフーン、てな感じだが、あえて「Xbox 360」を「PS3」に読み換えてみよう。どうだろうか。

 奇しくも先日、PS3の発売延期が発表されたばかり。現在のPS3発売予定は11月、これまでのVistaリリース予定と見事にバッティングである。さらに、Vistaで延期されるのはコンシューマ向けエディションのみで、企業向けのリリース予定は変更されていないという点も怪しさに拍車をかけている。
(上記リンクの記事中でも、PS3の発売時期について触れている)

 MicrosoftがPS3をどの程度脅威に感じているかは判らないが、その一方でVistaのリリースが(少なくとも同社にとっては)ここ数年来で最大のトピックであるのは間違いない。年末商戦を控えコンシューマ市場がPS3で盛り上がってくる中、Vistaの存在は埋もれてしまうかもしれない。分野的に直接の競合製品でないにしても、正面対決は避けたいと考えても不思議はない。
(3/27追記:余談かもしれないが、PS3はBlu-ray Discドライブを搭載し、Windows VistaはHD DVDをネイティブサポートする。つまり、次世代DVDのプラットフォームとして見ると両者は激しく競合関係にあるとも言える)

 上記の話は私の妄想でしかないが、Microsoftが意識しているのは本当は何なのか、それは気になるところだ。